おやじランニング

一人のおやじがランニングに目覚めた。学生時代以来、まともに走ったことのないおっさんが、50代にしてフルマラソンに挑む。このブログは、その遠い道のりの記録である。

ベアフットランニングにも通じるチーランニング、はたしてその効果は?

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ランニングでヒザを痛めました。腰骨の近辺も。そこで『チーランニング』を取り入れることにしました。チーランニングっていかにも胡散くさい名前ですが、アメリカではウルトラマラソンランナーなど多くの人が取り入れているメジャーな走法です。
 
結果、ヒザと腰骨の痛みが治ってしまいました。誰にでも効くかはわかりませんが、私には効いたチーランニングについて、紹介します。

 

 チーランニングはベアフットランニングに似ている

チーランニングのチーとは中国語で『気』という意味があります。著者のダニー・ドライヤーが、太極拳の師に啓発されて、太極拳の思想をランニングに取り入れたことから生まれました。
 
チーランニングは、かかとから着地しないという走り方が、ベアフットランニングと共通しています。前傾して走るということも、ベアフットランニングと似ているかもしれません。チーランニングでは、重力を利用して前に進みます。極力足の力を使わないようにするため、ウルトラマラソンなどの超長距離ランニングに向いているとされているのです。
 
足への負担が少いため、ヒザの故障なども起きにくいといわれています。ベアフットランニングのように、取り立てて裸足感覚の靴(ベアフットシューズ)を履けとはいっていませんが、軽い靴を履くことを推奨しています。筋力をなるべく使わないこと、それがチーランニングの肝です。リラックスして、とくに膝下には力を入れないようにして走るのです。
 

チーランニングのやり方

走り方のポイントは以下のとおりです。
 

前傾して走る

足首から前傾するようにします。身体を折り曲げて上半身だけ前傾するのではありません。耳、腰骨、くるぶしを結ぶ線がまっすぐになるようにする必要があります。
 

つま先で地面を押すのではなく、足を上げるようする

地面を押したり蹴ったりするのではなく、足を引き上げるようにして走ります。足は身体の下に着地するようにして、後ろにストライドを伸ばします。前には着地しません。
足のうら全体で地面に下ろすフラット着地です。その点はベアフットランニングのつま先着地と若干違います。しかしフォアフット着地でもいいのでは、と個人的には思います。
 

脚や股関節、腰を柔軟にする

ヒザから下はとくに力を抜くようにします。慣れてきて股関節や腰までリラックスすることができると、ストライドが伸ばしやすくなるでしょう。筋力をあまり使わないので疲労が少なくなります。ヒザはやや曲げたままで走ることになります。
 

前傾の角度でスピード調節をする

走る速度は前傾の角度で調節します。大きく傾ければそれだけ重力に引かれることになり、速度が上がるのです。脚や股関節、腰が十分にリラックスしていれば、傾くほどに後方にストライドが伸びるようになるでしょう。
 
なおピッチは1分あたり170から180を推奨しています。自転車的な数え方でいうと、ケイデンスが85から90ということです。速度によってピッチは変えません。つまり前傾によりストライドが伸びることで速度を上げるという考え方です。
 

効果のほどは?

以下は個人的な感想です。まずチーランニングに慣れてリラックスして走れるようになったことで、以前よりも走れる距離が伸びました。ほとんど筋肉痛もなく走れるようになったのです。そしてしばらくするとヒザと腰骨近辺の痛みもなくなりました。それまでは長い距離を走るとかならず痛くなっていたのですが、もうその痛みに苦しめられることもありません。
 
ヒザの外側の痛みは、大腿四頭筋が疲労することで強張るためとも聞きます。脚に力を入れずに走るよう意識していることで、大腿四頭筋が強張らなくなり、結果としてヒザ痛が起きなくなったのではと、個人的には考えています。

 

ヒザなどを故障しているなら試してみる価値あり

チーランニングで一番参考になったのは、脚の力を抜いて走るというところです。おかげで個人的にはヒザの痛みを治すことができました。ヒザに故障や不安がある人や、ランニングの疲労を減らしたいと考えている人などは、チーランニングを一度ためしてみてください。
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